旭日旗は電子世界に揚がる   (ネーミングセンスがないのは自覚してます


【最終話】


 【オルトロス】スカーレット機及びシアン機、【ブラストルタイガー】に一拍遅れてパランスレーザーの火線が空間を貫く。
 時折、針路を予測して放たれる荷電粒子砲。
 【ファージ・スレイヤー】は活躍の場を奪われ、周りに五月蠅い物が纏わり憑き、非常に苛立っていた。
その行動は八つ当たり以外の何者でもなく、怒りが大きい分攻撃力は上がっていたが命中精度は今一つだった。
「【ファージ・スレイヤー】が暴走気味だが、良いのか?」
 ゲイムの問い掛け。宛先は無論エスラである。
「味方が【アイギス・スレイヤー】だけなら被害は無いわ」
 なんかそう言う問題じゃない気がしないでも無いのだが・・・・・・
ともかく事実として【ファージ・スレイヤー】はレールガンを連続で放った。N.G.側本隊の一番前に出ている艦に向けて。





 本隊で最前列に位置していた【八島】の横っ腹に何かが突き刺さり、潜り込む。――まあ、【ファージ・スレイヤー】のレールガン
なのであるが――

―――爆沈―――
 艦橋の直前に設置された第二砲塔が吹き飛び、二つに折れる【八島】
次々と誘爆が起こり、その艦体は砕け散った。

 で、その約2秒後、N.G.艦体背後で忘れられている海軍省ビルの一室――敵増援の登場で処理が後回しされた部屋
である――に【八島】に居る筈の一人と一匹が居た。
「短い間でしたが、本当に有難う御座いました、【八島】さん・・・・・・」
 結構シリアスな台詞のように思えなくも無いが、G3A3を乱射しつつ言われたら雰囲気ぶち壊しである。
「結局、電装研じゃUNKNOWNは潰せなかったと」
 ぼやきつつ周辺の復旧に努めるネコ。
『スマン。一応、手空きの人員総出でやったんだが・・・・・・』
 開発技術部の連中は思いっきりUNKOWN相手に苦戦したようだ………

 主力級の一隻が欠けたN.G.艦隊だが、支援隊及び撹乱隊の働きで何とか戦線の維持に成功していた。
二隻のアカシからの特殊攻撃が二隻の【フォウルもどき】の足を見えぬ力で止め、支援隊護衛の【セイスモサウルス】も超収束
荷電粒子砲を放ち、撹乱隊は回避よりも火力を多少重視した戦法に移行していた。本隊の攻撃も密度が濃くなっている。

『こんにゃろがーーーーーーーーーーーーー!!!!! ――――・・・・・・』
 【青いフォウルもどき(ファージ・スレイヤー)】の表面を走りつつ攻撃を加えるという無謀な事をしている【オルトロス】スカーレット機
からの通信が、装置の能力不足により大音量を伝えることが出来ず途切れる。
時折掠める攻撃を物ともしない操縦。見ている方が怖いとはこの事か・・・・・・
『もう一寸普通に出来ないかな?』
 多少離れた位置から比較的常識的な方法での攻撃をしているシアンの愚痴は己の耳に響くのみ。
 これが主力である本隊から一隻抜け落ちた分の火力の不足を補う事になった撹乱隊の現状
・・・・・・・・・シアン機の横を【ブラストルタイガー】が追い越して行く・・・・・・・・・

 本隊は本隊で総力を上げた攻撃を行おうとしていた。
「出せる機体と戦車、全部出して!!グランドスラムは撃てる?」
 【P4砂漠空母】が慌しく艦載機と車両を吐き出す。

――ここ、艦艇設計研究室じゃないですか

 アークエンジェルキッドを使用した【フォウル・スレイヤー】の艦首から一筋の光が放たれる。
ビッグプラズマメーサーキャノンは【黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】を捕らえたが、結果は今までと同じ・・・・・・。
「もう、リープレールガンしか残ってないよね・・・・・・
あれに利きそうな武装って」
 問う声の主はエレ。どうにも疲れた雰囲気が付きまとう。
『そうですわね。それに青い方も止めなければなりませんし』
 スピーカ越しの霧香の応答。そして暫しの間が空き……
『せめて青い方を止めましょう。【明石】及び【あかし】は現状維持、残る全艦は全火力を青い方に投入してくださいまし!』





「敵の火線が集中してるぞ、電磁バリアが有るとは言え大丈夫か?」
 【ファージ・スレイヤー】艦内、ゲイムの報告を受けるまでも無く警報が出っ放しである。
「攻撃中断!電磁バリア出力120%!!!」
 エスラが叫ぶより早く、【ファージ・スレイヤー】は己の盾を強化していた。
しかし【ファージ・スレイヤー】に襲い掛かるエネルギーの総和は想定を超え、減衰したはずの攻撃は容赦なく【ファージ・スレイヤー】
の装甲に襲い掛かかった。
「損傷は!!」
「艦首装甲板中破!前部全兵装小破及び出力低下!!やれない事は無いが辛くなるぞ!!」
 エスラとゲイムの問答。何か表現が違う気もするが
「【アイギス・スレイヤー】を前に出させますね〜」
 独特の空気が戦場である事を感じさせないシロの結構重要な発言はすらっと無視されてたりする。





「うわ!黒い方が思いっきり撃って来た!!」
 エレの驚愕の声に――
『支援隊!押さえれません事?』
 霧香の問が続き、
しばしの間を置いて、支援隊からの返答。
『艦は押さえれるけど兵器は止めれないよぅ』

 そうこう言う内に【フォウル・スレイヤー】の電磁バリアに【アイギス・スレイヤー】からの報復が突き刺さる。
その周囲の艦や後方の艦にも降り注ぎ、破壊の爪を振り回す。

『各艦、損傷報告願います!!』
 被弾の余波で、一時的に機能を失っていた通信機の復活後の第一声。発信元は【高雄】
『こちらエレ。【フォウル・スレイヤー】はちょっと傷ついちゃったけどまだ戦えるよ』
『リュージュだよー。えっと・・・・・・――もう良い、俺が話す――そんなー。ずるいよ〜チャージュ〜
――良いから黙ってろ・・・ 【P4砂漠空母】は全てのカタパルトが故障した。修理は間に合いそうに無い』
『リーフィエンド。【セイスモサウルス】、損傷軽微。戦闘続行』
『シアンです。撹乱隊、全機被害無し。このまま行けます』
『工作艦【明石】のクーリだよ。機関が一基死んじゃったけど、錬金場は大丈夫。』
『葵 詩南。観測艦【あかし】の状態は良好。問題ありません』
 行稼ぎにしか見えないとは言わないでいただきたい。
一応無理の無い状況説明の心算である。

 後艦橋から黒煙と火の粉を出しつつ、更なる反撃へと移る【高雄】
側舷を晒した20.8cm砲斉射。連装5基10門の戦艦に次ぐ火力がUNKNOWN艦隊に叩き込まれる。

「やはり巡洋艦の砲で戦艦を相手にするのは無理がありますか・・・・・・」
 【高雄】艦内で、背凭れに身を委ねた霧香。蓄積した疲労が彼女の気力を奪う。
「せめて、【黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】の防御力の謎が解れば・・・・・・」

「リープレールガン、発射用意!」
 エレの声と共に、【フォウル・スレイヤー】の艦体が微妙に動き、照準を合わせに掛かる。
『あとは対ショック、対閃光防御ですね。』
 誰かが強引に無線で割り込んでくる。その声の後ろには甲高い回転音と噴射の轟音
「え?誰!?」
 一瞬間の抜けた表情になったエレ。
『ああ、すみません。なぎさです。今から戻りますから。
そうそう、通信機はこの状態を維持してください。――……ネコさん、機体とのリンクは大丈夫ですね。』
 ともかくとして、【フォウル・スレイヤー】はリープレールガンの照準を【黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】につけた。
「4発撃つよ!全艦、【フォウル・スレイヤー】後方へ退避!・・・・・・発射5秒前!
 4… 3… 2… 1… リープレールガン、発射あぁ!!」
『火器管制接続オールグリーン!射数変更4,6 並びにチョーク解除、【F−4EM】発進!!』
 【フォウル・スレイヤー】が6発の砲弾を打ち出す。予定よりも2発多い
「何事!?」
 エレや、クロですら驚いた様子で、コンソールをチェックする。しかし砲弾をとめることは出来ない。
6発全弾命中。リープレールガンによって発生したブラックホールが生み出した想定を上回る重力によって、アンカーを下ろしていた
サイバーネット航行艦ですら吸い寄せられる。
 その中を、着弾点へと引き寄せられる様に飛行する機体が一つ。
 500ポンド普通爆弾を二つぶら下げただけの【F−4EM改】戦闘機
レーダーから割り出した離陸地点は後方、海軍省ビル屋上。
距離が全く足りない簡易滑走路から落ちた機体がブラックホールに吸い寄せられて強引に水平飛行に移行した。
『すみません。リープレールガン4発じゃギリギリで引き起こしが間に合わないと計算が出まして、勝手ながらFCSに侵入して
発射数を変更させていただきました』
 全く悪びれた様子の無いなぎさ。
『あのなぁ・・・・・・。色々とスマンな。そっちの事情もあるのに』
 毎度の事ながら、謝るのはネコの役目だったりする。
「まあ、結果オーライって事で」
 エレの言葉と共にブラックホールが消滅し、そこから灰色の艦が出現する。数箇所から黒煙を吐く姿は少なく見ても小破以上。
識別信号から【黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】である事が辛うじて解った。
『やりましたわ!初めて【黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】に損傷を与える事が出来ました!!
撹乱隊は【灰色になった元黒いフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】へ火力を集中させてくださいまし』
 霧香の歓喜にも似た声。ざわめきはN.G.側艦体全体に広がっていく。

『爆撃照準ヨーソロー!・・・・・・投下』
 500ポンドが【F−4EM改】を離れ、落下。
【F−4EM改】と共に【灰色のフォウルもどき(アイギス・スレイヤー)】の上空を超え、何も無い空間に着弾。
 その爆風は異常に大きくなり、二隻の艦の形を作り上げる。
内一隻の右端に追いやられた艦橋と平坦な甲板が特徴の艦に接近する【F−4EM改】

『・・・な、なんでいきなりフネが二隻も・・・・・・』
 高雄発、霧香の通信がフックを着艦行程を終えた【F−4EM改】の無線に繋がる。
「圧縮ファイルを500ポンド弾の外見にしてファントムで運んだんですよ。
相手の後ろを取りたかったので、艦を直接出す事は出来ませんから」
 電脳界ゆえ可能な事柄を話しつつ、なぎさとネコが機体から降り、エレベータとブリッジとに分かれる。
今彼女らが乗っている艦はアングルドデッキと側舷エレベータを装備する物の何処か古臭い雰囲気のある
瑞穂海軍航空母艦【大鳳(四代目)】の様である。まあ、多少どころではない改造がされているが

 【フォウル・スレイヤー】に、【F−4EM改】が降り【シードラゴン】が飛び立った空母からの通信が入る
『防空艦【改大鳳】、戦闘開始する』
  ゆっくりと動き出し、艦首を、かなり減らされたはずなのに未だ上空を占める敵航空部隊へと向ける【改大鳳】
「で、操船してるのは誰?なぎささんじゃないし」
 エレの率直な疑問は、相手の心をズタボロにするだけの威力を秘めていた。
『序章の時からずっと居ただろーが!!
どーせ、目立つような役やっちゃ居ないし補助だし。……とりあえず上を完全に片付ける。対空レーダー借りるぞ』
 上空UNKNOWUN航空部隊は、敵味方の激しい砲撃戦から逃れるように多少離れていたが、ある程度
情況が収まったと見て、再度攻撃を仕掛けようとしていた。その数凡そ200
 今までより数が少ないが、先程の砲撃戦で対空兵装の大半が損傷しているN.G艦隊が相手にするには無茶がある数。
「パランスレーザーで!」
「損傷や損失が多く効果的な対空攻撃が出来ません!」
 エレがトリガーに指を添えるがクロがそれを制す。やはり【蚊取】の喪失はかなり痛い様だ。
『艦隊全部のレーダー合わせて処理可能数は50か……。とりあえず撃つか、スタンダードVLS、射数50 ファイア』
 元々航空機発進甲板だった場所に大量のSAMVLSを設置した強引防空艦【改大鳳】。艦首を発射煙で覆い尽くす。
『設計しといてこんな事言うのは何ですが、色々と無茶ですね。電脳界様様です。』
 艦尾ヘリ甲板と艦橋を繋ぐ通路の壁に設置された通信機から口を挟むなぎさ。

 最も対空火力が低いと判断された後方の支援隊にに群がりつつあった航空機にスタンダードが食らいついたのはその頃だった。





「【アイギス・スレイヤー】が後退した。【聖女の咆哮】で周りのN.Gを一掃するとよ」
 ゲイムの素っ気無い言葉が発せられた数秒後に、それは現実となった。
【アイギス・スレイヤー】の無差別音波攻撃は、下がった彼女を追撃してきたN.G.撹乱隊を確実に捕らえ、傷つける。
「やた!鬱陶しいのに初めて命中しましたぁ〜」
 結局は戦場に似合わない気の抜けたシロの声は、撹乱隊が難敵であった事を示している。





 各機が所々から黒煙を滲ませつつ、撹乱隊がUNKNOWUN艦隊から離脱する。
「だああぁぁーーー!!武装が全部おしゃかじゃーーー」
 毎度の如く、スカーレットは無意味に叫んでいる。
「素直に後ろに下がって、支援隊に修理してもらおうよ」
 とはシアンの真っ当な提案である。

 今がチャンスと言わんばかりに集中砲火をUNKNOWUNに向けるエレ
「【播磨】キッドで一気に行くよ!!」
 60口径50.8cm三連装6基の内、艦首側3基から鋼の塊が放り出され、怪力光線照射装置が怪しく光る(当たり前
 それに続くようにして、【高雄】や【P4砂漠空母】





 それを黙って受けるエスラなどエスラではない。
「【信濃】キッドを使うわ。あと、【アイギス・スレイヤー】は使用可能全砲を最大火力で射出」
 シロ曰く蜂の様に艦載機を送り出す【ファージ・スレイヤー】と、損傷したものの火力は充分すぎる程に残っている【アイギス・
スレイヤー】
 この兄妹を衝撃が襲ったのはこの一瞬後である。





 17in3連装4基全てを使用した斉射の反動の煽りで揺れている改改改秋津州型三胴戦艦【美濃】
「射撃時に安定させる為に三胴にしたってのに、結構揺れますね。4門も砲身を増やせばこんな物なんでしょうか?」
 やっとこ戦闘を始めた【美濃】艦橋。なぎさの呟き

 傷付きながらも、艦隊旗艦としての意地を押し通す【高雄】艦内
「前後から挟めば戦況はこちらの思うが侭ですわ。同士討ちに注意しつつ、此処を切り抜ければ」
『あと一押しって感じだしねー』
 シロ並みに戦場に合わないリュージュからの通信が割り込んだりしたが、本隊は支援隊の護衛をしていた【セイスモサウルス】
を敵の攻撃に晒される環境の中、なんとか編入し、総攻撃に出ようとしていた。
『同時攻撃で行くの?』
 とエレが尋ねて来る。そして霧香の答えは決まっていた。
「同時着弾するように、発射タイミングをずらしますわ。着弾タイミングがずれると電磁バリアを破れない可能性がありますゆえ。」





「なあ、撤退した方がいいんじゃないのか?どう見ても形勢不……」
 ゲイムの発言を止めたのは、エスラの怒気溢るる視線であった。
「まだ、やれる・・・・・・」
 誰も、彼女に口を出せなかった。
「【ファージ・スレイヤー】の全火力を正面に、【アイギス・スレイヤー】の火力は前後に分散しなさい」





『カウント0で着弾するように発射してくださいまし』
 そんな霧香からの通信が響く【フォウル・スレイヤー】艦内。エレがコンソールを叩いている。
「【フォウル・スレイヤー】の兵装の弾速で、この距離だと・・・・・・」
 着弾を合わせる為の計算のようである。同じような事を他の艦でも行っているであろう。
『着弾まであと10・・・ 9・・・ ――』
 霧香がカウントダウンを始める。弾速の遅い幾つかの兵装は既に放たれている。照準を付けたまま動かない艦に当然ながら
エスラの命によって熾烈に成った攻撃に当たり、そうでなくても至近弾が多くなる。
『―― 2・・・ 1・・・ 着弾!!』





 時間を少しだけ巻き戻した【ファージ・スレイヤー】艦内
「N.G.の動きが微妙だな。攻撃を中断してまで実行したい何かがあるのか?」
「後ろの方に居た奴まで引っ張り出して着てますね〜」
 ゲイムとシロの見たままな感想。
 そして霧香のカウントダウンが始まった頃、
「一斉攻撃かと思ったら、何でバラバラに撃って……  まさか!」
 エスラは霧香の思惑に気が付いたらしく、電磁バリアの出力を上げようとするが・・・・・・
「電磁バリアは損傷してて、50%もだせんぞ」





 決着は今までの戦闘と比べると呆気なく付いた。
 【青いスレイヤーもどき(ファージ・スレイヤー)】は大破、戦闘不能に陥り、【灰色のスレイヤーもどき(アイギス・スレイヤー)】は
戦闘不能では無いものの、戦闘困難な状態。
 逸れでありながら、UNKNOWUN艦隊は撤退しなかった。
 それどころか【灰色のスレイヤーもどき(アイギス・スレイヤー)】は持てる火力を全て投入してまで反撃する始末。【アイギス・
スレイヤー】が損傷していたとしてもN.G.側も損傷している為にそれなりの脅威となっている。
「照準も航行もランダムすぎて避けきれないし当てれない?!」
 エレの悲痛なる叫び。
『それじゃ、私が・・・・・・』
 夕紀の操る【ミルヒクー】、【伊五〇七】キッドが不意に浮上し、艦首全兵装を射撃。連装8in砲と艦首魚雷発射管から放たれた
4発の55cm魚雷が【アイギス・スレイヤー】を戦闘不能に追い込んだ。





「撤退しましょ。急に面倒臭くなったわ」
 今までの行動が気まぐれだった様にも採られかねないエスラの言葉。事実戦えないのだから引くしかない
二隻のスレイヤークラスUNKNOWUN戦艦は、大破したために先に退き、待っていた24隻の駆逐艦と合流し去っていった。





 微妙な緊張感だけが残されたN.G.艦隊
「勝った?」
 ポツリとエレが呟き、緊張が解けていく。
「やっぱり私が居ないとね」
 とは夕紀。無論、即座に居合わせたほぼ全員から否定させるのだが。
「皆さん、ご協力有難う御座いました」
 社交辞令の一環か本心かはさて置き、深々と頭を下げるなぎさ。
「ほんと、ごくろーさま。成功報酬は開発技術部が作った微妙に時期はずれな【カキ氷】と追加兵装らしい。」
 結局、情報伝達係と化した気もするネコが逸れに続いた。
『カキ氷!?』
 N.G.ほぼ全員の声が揃う。まあ、一応は少女達だ。この手の物には弱いのかもしれない気もする。
「あー、ただ。うちらのホログラムオプション用技術の応用品だから、N.G.用のプログラムと規格が違って、このままだと使えない
らしいから、……えーと、支給部長とやらに改造してもらえって事らしい」
 何と言うか微妙に世界観を勝手に作っているような雰囲気も有りますが……
『え゛〜〜』
 とりあえずブーイングが出たことには間違いない。




 オラクルの支給部とか言うプレートが有った気もするとある一室にて。
「何を如何、変更すれば良いんだ!?」
 溜まったストレスの責か、ヒステリックに叫ぶ男が居た。この部屋の主、支給部長である。
「こんな難解な物、渡しやがってからに!!開発技術部長め!!お陰で義体使ったリュージュとかに命を狙われるし」
 呪詛を吐く彼の後ろで羽を生やした黒と白の少女達がため息を付いている。
「実は拡張子を代えるだけで済むって事は伝えた方が良いのかな?」
「まあ、この位の苦労なら馴れてるし、良いんじゃない?」


END?

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「後書き@パクr……もといリスペクト風味

出演者
 優
 柴


  多少のACとかに関連する会話とかがあってから・・・・・・

柴:http://www.h3.dion.ne.jp/~yomo/subaru-ss.htm
  所で、面白そうなので上記アドの後書きを真似てみようと思うのですが如何でしょ?迷惑でしたら辞退しますが
優:小説完結〜 いえいえOKっすよ^^
柴:と、言うわけで早速「無題.atogaki」

  約一分の間

柴:……タイトル思いつかないからって「後書き」を拡張子扱いは捻り過ぎだ自分
優:アハハハ6(⌒〜⌒ι) ポリポリ・・
柴:普通にQ&Aで行きましょう。それではどぞ!
優:何を言えばいいのだね?(   <((●))> _ <((●))>  )(初っ端から濃い顔スイマセン
柴:疑問に思ったことを片っ端からでつ
優:ではでは、軽装甲柴先生(;´д`)ノ、重武装優(シロダイスキファン一号)は思うのです、
  結局やっぱりシロは何も無いところでコケまくったんでしょうか!!
柴:世界の常識です!!
優:世界の常識です!!
  ではやはり『シロの天然は通常にあらず・・・・・。』と解凍すればいいのですね!!!
柴:そして武器の発射ボタンと自爆ボタンを押し間違えかけるのです(え?
優:なるほど、シロが敵にいるだけで世界は平和になるのですか!!
  では、なぎささんは金魚さんたちの船を落としてしまったことについてはやっぱりスルーッすか、
  いやスルーして涼しい顔をしているなぎささんもハァハ・・・(通信途絶
柴:えー、なぎさ曰く
  「あれは事故です。事故なのです。事故でなければならないのです」
  とのことです
柴:なお、作者サイドからはALFさんと蚊取を沈める事で話が付いていたと言って置きます
優:(通信回復)なるほど、では夕紀がツッコマれるとはアラビックリと言った感じですが・・・・千里が出てないじゃないかぁぁぁぁぁ(ファンの叫び)
柴:逸れはアレです。最初に夕紀がミルヒクーで現れたときに、一緒に来たけど素手で戦車の相手してたら置いていかれて、
  グランドスラムで吹き飛ばされたって奴です。後日、復旧作業中に電装研の誰かが発掘するとか
柴:最初から最後まで誰にも気付かれずに
優:あ、なるほど・・・・・(ぇ)
  では真面目な質問に一瞬戻りますけどリュージュのP4砂漠空母の搭載機、搭載戦車は総数どれくらい搭載してるんですか?
  私敵にはサイバーネット艦のなかで一番気に入ってるのですが〜
柴: んと、A88を思い出す限りそんなにデカ物って訳でもありませんので推定でF−18およびハリアー合計60、車両20……だと良いな(汗(オイ
優:なるへそ・・・・ではでは私からもちょっと道の逸れた問題を柴様に・・・・・、
  叫びまくるスカーレットファングを黙らせるためにシアンファングが現在習得中の技は何でしょう?
優(バカばっか・・・・・。) 柴@小説完結〜 ちなみにプロレス技っす。
柴:当たったら瀕死確定の技とか……(怖!&違!・・・・・・んーとヘッドロックとか、首とか気道とか肺とか押さえれば物理的に声が出せなくなるし(オイ
柴:あ、腕を気道に押し当てる逆向きヘッドロック!(絶対違う
優:ぴんぽ〜ん、確かにヘッドロックです、その他地獄突きなど、
第二段階としてパワーボム、シアンの怒りが頂点まで来たらパイルドライバーです、あぁコワイコワイ
柴:まじでつか・・・・・・
柴:なお逆向きヘッドロックは実地込みで危険であることが証明しておきましたので注意しましょう
優:マジでつ、なので支給部長はシアンの義体を作る事をためらっております、ええ、殺されかねません。
柴:もう既に殺されかけてると思われますが(苦笑
優:あ、でもまだリュージュや有紀に技喰らうなら少しクッション(と表現)があるから大丈夫ですが、エレはペチャパ・・・・(再び通信途絶
柴:ほら、今でも・・・・・・(待て自分
柴:えーと、この場合はヴィー辺りにでも救援を頼んだ方が良いんでしょーか?
優:ヴィーですか、奴はきっと助けてくれる事は無いでしょう、
  ってか役に立たんでしょうな、多分エレの通産400号ホームランとなって星になるでしょうから。
柴:無駄になるからこそヴィーに救援を求めるという本末転倒以前の問題があるような提案をしてみます
優:ハハハハ、きっと私もヴィーとおなじ運命をたどるでしょうけどね・・・・、
  せめてクロの胸の中で・・・・え、ちょっとクロ、何刀を構えて・・・え、うぎゃあぁぁ・・・プツン・・・。
柴:なーむー(あ、優さんが神道やキリシタンだったらどないしよ
優:天台宗の高校に通っております、あ、でも坊主な家系じゃないっすよ。な〜む〜
柴:まあふと思いついた如何でも良いような心配事なので、スルー・・・・・って誰に「な〜む〜」ってやってますか?!
優:いや、柴さんもそのうちなぎささんに殺られるのではと・・・・・・。
優:一斉射撃で粉砕と言う形で・・・・・やはりな〜む〜
柴:ああ、なんとなく開発技術部にSSMが飛び込んでくるような予感が
優:グットラック(;´д`)b
柴:ろけんろー(汗(そして空母じゃないぞと自分にツッコミ
優:(;´д`)bきっとダンディなおじ様が戦闘機で身代わりになってくださるはずです。
柴:バッカニヤ乗りの銀狐でつか? ・・・・・・そんなに人望無いしな〜
優:ちなみにリュージュもカキ氷の恨みやらでRPGやら重武装でそちら向かいましたので宜しく(−人ー)
柴:ぎゃーす!
柴:ってか後ろの黒白娘ははやいとこ、拡張子の事を言いなさいと
優:さてそろそろテレビの画面上部に襲撃で一人死亡の知らせが・・・・・目撃者の話だと襲撃犯は赤髪の少女か・・・・・。
柴:開発技術部長の護身用重装備をなめるなと言いたいところですが、構えるまでが遅いので殺されたな〜
優:殺されなかったらテレビを見ていてください、”一人の男性が斬殺されたのが発見されました、目撃者の話によると刀を持った水色の
  髪の女の子が斬った”とニュースで流れ、うぎゃ・・・プツン・・・ツー・・ツー(電話が切れました
柴:そして無限復活な作者達(オイ
優:フフフ、作者を舐めては行けないのですよ。あぁやっぱ私はヴィーと同類か・・・・所詮はデコイとして使われるのか・・・・・・orz
柴:ヴィーほどの吸弾性(なんじゃそりゃ)は無いのでデコイって程じゃないかと思われます
優:ほうほう、ではそろそろ死に【寝ますますね
優:永遠の眠りにならない事を祈りつつ。。。
柴:それでは
柴:明日当たり第二弾があるかも(え?
優:第二弾、話す内容があるかな・・・・いや、命があるかな・・・・・

二日後

柴:微妙に日にちが空いてしまいましたが・・・・・・パクリ系メッセ後書きの第二弾、開催して最寄しいでしょうか?
優:どっこい、どうぞ〜
柴:では、恒例通り、Q&Aでいきますですよ!(テンション微妙
優:おお〜!!!っ、ゲホッゲホッ・・・叫びすぎた・・・
柴:とりあえず水でも飲んじゃって落ち着いてくだされ
柴:自分含む
優:ふぅ・・・・さてと落ち着いた所で・・・・・やっぱよく読むと実物形の戦艦とゾイドやら常識外れの戦艦やらを一緒に出すとちょっと違和感が・・・・(笑)
  まあ、しょうがない事ですがぁ〜、ってか夕紀姉さまもっとがんばろうよ(ノ-o-)ノ ┫・゚゚・;。
柴:それは文章だからこそある程度混ぜても何とかならなくも無いという
  そして夕紀さんは如何にも艦隊で戦うタイプに見えなく、独り狼灰色狼になっちまいまして。艦隊戦がメインでは出番が……orz
優:やはり千里を置いていってしまったのが痛かったのか・・・・・orz
柴:因みに、書いてるときに【八島】が宙に浮かんでるイメージだったり水面に腰を落ち着かせていたり。
  ゾイドとかも執筆イメージ上は何故か宙に浮かんでいたりして
優:ma
優:まぁそこは電脳世界ですから。言ってしまえば何でもあり(^^)b
柴:何でもアリじゃなかったら書いてませんからね、確かに
優:ただ話を広げすぎるとピンチに陥ると言う罠orz
柴:どんな描写を前にしたか忘れて矛盾するような事を書く罠も
優:(: ̄▽ ̄)ノ先生!!八島を動かしていたなぎさ姉さんはいつも通りの服装だったのですか!?
  やっぱ違う制ふ(砲撃音と共にノイズ
柴:・・・何故なぎさに「姉さん」とつくのやら・・・・・・。
  なぎさ「違う服装なんてありませんから、同じ物ですけど」
  って事らしいです
優:_| ̄|○え〜、着せ替えのプログラム作ってくださいよ開発技術部〜(アフォ
柴:追加シェルなど作る気無いわ!!
  ・・・・・・ってのは置いといて。過去に文章書きに30のお題なるものでなぎさがはだワイになったことが有ったり無かったり
優:(:+Д+)はだワイ・・・・・最高ですな・・・・・リュージュや夕紀にも着せたい・・・・・
柴: その時の文章がいまだ残ってますが如何しましょ?
優:やめときまふ、多分その文章を表に出した瞬間にや、殺られる((((゚Д゚))))カクカクプルプル
柴:てか開発記にて公開してた物ですが
優:・゚・(つД`)ノ・゚・。。・゚・(つД⊂)・゚・。。・゚・ヽ(´Д⊂)・゚・。質問する事が見つからないっす〜
柴:Q&A、此処に破綻!(え?
優:_| ̄|○一回目でねた切れ起してました・・・・(シね
柴: 細かい設定にツッコミ入れるとか
   後書きを終わりにするって選択肢も一応はありますよ?
優: (: ̄□ ̄)!!PCの前で寝てた・・・・・・・・・・・あ、マジでツッコミどころがみつからなイッス、申し訳ねぇです。
柴: 睡眠不足は色々とヤバイことが起きる可能性があるので、今回はこれでお開きってことで。多分第三弾は無いかと思われます
優:というか第三弾開かれたら私は一世一代のピンチです。
柴:それではー(寝かけてる
優:ではでは〜